三菱ふそうの実力

しかし、だからと言って「どの会社も似たようなものだ」とか「マスコミによる三菱たたきだ」などと三菱信者のような事を言うつもりはさらさらない。このハブの件のように恒久対策だと言いつつ、何度も同じ不具合を繰り返したのは他に例がないほど重大な失態だ。これはもうメーカとしての実力の問題だし企業体質の問題だ。
小手先の改善を小出しにして、何度もリコールをするくらいなら、一度に本物の「恒久対策」をやった方がトータルダメージも少なくて済むのは判っていたはずだ。しかし、それをしなかったのは、自分達が経営トップの時に巨額の特別損失を計上したくない、という責任逃れの為だろう。まさに、トップ同士のかばいあい、問題の先送り、事なかれ主義、そしてとんずらという典型的な日本型組織の問題が見て取れる。